実践!女性のための美容&美肌雑学
褐色脂肪細胞を増やすtop
Topたるみシミ・シワ・肌荒れ脂肪・セルライト
黒ずみあざ・ほくろ便秘その他

褐色脂肪細胞を増やす前に押えておくべき脂肪組織の基礎知識

肥満は体内に取り込んだエネルギー(カロリー)が、消費エネルギーよりも多かったために、体の脂肪組織を構成している脂肪細胞に中性脂肪として大量に貯えられることによって起こりますが、肥満と切っても切れない関係にある脂肪細胞には、大きく2種類《白色脂肪細胞》と《褐色脂肪細胞》があります。

普段、私たちが何気なく口にしている脂肪(細胞)とは、主に前者の〝白色脂肪細胞〟のことを指していますが、近年、加齢と共に太りやすくなる原因のひとつは、後者の褐色脂肪細胞の働きが関係しているのではないか…とする説が有力視されています。

そのため、この褐色脂肪細胞を増やすことが肥満改善に繋がると考えられているようですが、現在、肥満治療のための研究が盛んに進められてはいるものの、褐色脂肪細胞の機能や肥満との関連性については、いまだ十分に解明されていないというのが現状のようです。

そこで、肥満改善策として褐色脂肪細胞を増やすことは可能なのか・・・現時点で報告されている褐色脂肪細胞の役割や肥満との関連性についてまとめておきます。
褐色脂肪細胞の基礎知識
冒頭でも触れたように、脂肪の合成や分解、蓄積を行う脂肪細胞には《白色脂肪細胞》と《褐色脂肪細胞》の2種類あることが判明していますが、双方の脂肪細胞が担っている役割(機能)の違いについて簡単に説明すると、次のような感じになります。
白色脂肪細胞 体脂肪
全体の
99%
主に体内に取り込んだ過剰なエネルギーを中性脂肪として大量に貯えることのできる脂肪細胞。運動することにより消費することは可能(エネルギーの不足状態に応じて、中性脂肪の成分である脂肪酸を血中に放出し、エネルギー源として使用)。白色脂肪細胞は全身に広く分布するが、特に下腹部や尻、太もも、二の腕、内臓回りなどに多くみられる。
矢印
エネルギーの貯蔵!
褐色脂肪細胞 体脂肪
全体の
1%
体温を一定に保つため、体内に取り込んだ余分なエネルギーを燃焼して放出する働きのある脂肪細胞。白色脂肪細胞に比べ、ミトコンドリアの量が多く、エネルギー消費も激しい。また、存在部位(肩甲骨周囲、脇、心臓・腎臓周囲、背中など)が限られ、その数も加齢と共に減少すると考えられており、肥満度が高い人ほど活性化しにくいという報告も…
矢印
エネルギーの消費!
つまり、褐色脂肪細胞は、主に体温維持という重要な役割を担った脂肪組織であることから、非常時(あるいは、臓器などを衝撃から守る)に備え、中性脂肪を貯える役割を担った白色脂肪細胞とは正反対の働きをしているのです。

そのため、年齢と共に減少※1していく褐色脂肪細胞を増やすことができれば、消費エネルギーもアップし、肥満改善に繋がるのではないかと考えられているようですが、この褐色脂肪細胞を増やすことができるとする説については意見が分かれ、専門家の間では、褐色脂肪細胞自体を増やすことは難しく、あくまで活性化させるに過ぎないと主張する者もいるようです。※2

※1:個人差もありますが、赤ちゃんの褐色脂肪細胞を「100」とした場合、成人で約「50」、50代で約「25」にまで減少するとも言われています。

※2:これまで脂肪細胞の数は、ある一定の時期(乳児期や思春期)において増え続け、青年期までに決定されるというのが定説でしたが、最近の研究結果では、成人後も生活環境や栄養過多等によって脂肪細胞数が増えることが明らかになったようです。

知っ得 !? 褐色脂肪細胞を増やすには…【実践 編】

加齢による肥満の原因が、すべて褐色脂肪細胞の減少によるエネルギー消費の衰えとは限りませんが、少なからず影響していることは間違いなさそうです。

ということは、褐色脂肪細胞を増やす(あるいは活性化)ことができれば、加齢によって太りやすくなってしまった体質を、ある程度改善することができるのかもしれません。

そこで、最近注目されている褐色脂肪細胞を増やす(あるいは活性化させる)定番の方法を2つほど紹介しておきます。

これらの方法を続けたからといって必ずしも効果が得られるとは限りませんが、いずれも自宅で簡単に行える方法なので、興味のある方は、一度試してみるのもよいかもしれません。
褐色脂肪細胞を活性化させる方法
主に体温維持の役割を担っている褐色脂肪細胞は、体が冷えると活動を始めるため、細胞を増やす(あるいは活性化させる)には、体の外から冷たい刺激を与える行為が効果的なようです。

そのため、特に体が冷たい!と感じる〝冷点〟が集中している手の平を冷やすことが、比較的、効率的に褐色脂肪細胞を刺激することができると考えられており、下記に示すような凍らせたペットボトルを使った方法などが広く紹介されています。

また、冷水と温水を交互に浴びる冷温療法なども、入浴中、シャワー(冷水を浴びるのが苦手な方は、冷やしタオルなどで代用してもOK)などを使って手軽にできることから、褐色脂肪細胞を刺激する有効な手段のとしてよく紹介されている方法のひとつです。
掌を冷やす 入浴中に行う
・予め冷凍庫で凍らせておいたペットボトル × 2本
 ※ 500ml程度の片手で握れる容器

・洗面器に湯(火傷しない程度)をはる。


① 凍らせたペットボトルを両手に持ち、平泳ぎのように水平に腕を回しながら、同時に首を上下に動かす。【15秒】

② ペットボトルを離し、お湯で掌を温める。
 ※ 1回につき5セット程度行う!
・以下の行為を1回につき5セット程度行う!

① 40度前後の温水を褐色脂肪細胞が集中している部位に浴びる。【30秒】

※ 褐色脂肪細胞が存在する主な部位(肩甲骨周囲、脇、腎臓周囲、背中、首の後ろ)

② 18度前後の冷水を褐色脂肪細胞が集中している部位に浴びる。【30秒】

注意点:いきなり冷水を浴びると心臓に大きな負担がかかるため、温度は様子を見ながら上げ(または下げる)徐々に慣らしていくようにしてください。
ただし、先にも触れたとおり、褐色脂肪細胞は遺伝子変異を原因とした衰えなども指摘されているので、上記のような方法を続けたからといって、必ずしも褐色脂肪細胞を増やすことに繋がるかどうかは疑問が残るところでもあります。



豆知識:褐色脂肪細胞を活性化させる食べ物

近年、肥満要素のひとつとして交感神経(自律神経のひとつ)の衰えが指摘されていますが、この交感神経によって活発化すると考えられている褐色脂肪細胞が成人に存在するかどうか疑わしいものがありました。

ところが、欧米の研究チームが成人にも褐色脂肪細胞が存在することを証明する論文を発表したことで、従来から脂肪を燃焼させる効果があると言われてきたある成分が注目を浴びているようです。

その成分が唐辛子に含まれる辛み成分〝カプサイシン〟です。

カプサイシンには交感神経系を活発化させる作用があることから、体内に取り込むと、熱産生機能のある褐色細胞細胞の働きがアップするとみられています。