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コレだけは押える!酸化マグネシウムの基礎知識

酸化マグネシウムは、昭和25年に日本医薬品に認定されて以来、50年以上にも渡って便秘薬として処方され続けている内服薬のひとつなので、便秘症の方は、一度くらいお世話になった経験があるかもしれません(市販薬としても販売されています)。

酸化マグネシウム画像ところが、最近、この便秘薬として処方されることの多い酸化マグネシウムを服用していた患者が死亡したとの報告があり、酸化マグネシウムに対する飲用の安全性に不安を感じている方も少なからずいるようです。

そこで、酸化マグネシウムを便秘薬として使用するにあたり、どのような点に注意したらよいのか、そのあたりの基礎的知識についてまとめておきましょう。

酸化マグネシウムが便秘薬として使われる理由

酸化マグネシウム便秘薬として使われる理由のひとつは、酸化マグネシウムに腸内の水分量を高める働きがあるからです。

つまり、腸内の水分量を増やすことで、便が硬化するのを防ぎ(軟化させる)腸内の通りをよくして、排便を促すことで便秘の改善を試みます。

※ 胃や小腸で消化吸収されなかった食物は大腸へ移動し、水分を吸収しながら便となります。

また、酸化マグネシウムは体内に吸収されにくく、腸自体を直接刺激して排便を促すタイプの便秘薬とは異なるため、腸の筋力が低下しているような単純性便秘や妊婦(刺激の強い便秘薬は稀に陣痛を早めるなどのリスクが見られるようです)に対しても処方しやすいといった利点が挙げられます。

さらに、便秘症状によって服用量の加減が調節しやすく、習慣性も少ないことから、効き目が薄れにくいため、日本国内では酸化マグネシウムが便秘薬として広く利用されているようです。

※ 個人差もありますが、刺激性の下剤(ビザコジル、センナ…等)を長期間使っていると、効き目が薄れ、薬量を増やさなければ効果がでにくくなる方もいます。

酸化マグネシウムの作用が現れにくい便秘症状

市販薬として販売されているだけでなく、病院でも処方されることの多い酸化マグネシウムですが、必ずしも万人に効く特効薬と言うわけではありません。

具体的には、酸化マグネシウムを服用する前に、既にカチカチの便が肛門付近の腸を硬く塞いでしまっているような便秘の方には、酸化マグネシウムによる軟化作用が働きづらいため、あまり効果が期待できません。

したがって、このような重い症状が見られる場合は、酸化マグネシウム服用後、座薬や浣腸などを使って、肛門側から刺激を与える治療法を組み合わせながら排便を促すことも必要になってきます。

服用者が死亡 !? 酸化マグネシウムの危険性

2008年、医療法医薬品として広く使用されている酸化マグネシウムに関し、次のような記事が新聞に掲載されました。
毎日新聞の記事より一部抜粋

便秘や胃炎に広く使われている医療用医薬品「酸化マグネシウム」の服用が原因とみられる副作用報告が05年4月~今年8月に15件あり、うち2人が死亡していたことが、厚生労働省のまとめで分かった。高齢者に長期間処方しているケースも多いことから、厚労省は血液中のマグネシウム濃度の測定など十分な観察をするよう、製薬会社に使用上の注意の改訂を指示した……

15件の副作用は、服用が原因で意識障害や血圧低下などにつながった可能性が否定できないケースで、全員が入院。うち認知症などの病気を持ち、他の薬と併用して長期投与を受けていた80代の女性と70代の男性が、ショック症状などを起こし死亡した。15人中13人は、服用を半年以上続けていたとみられる……

【2008年11月28日】
便秘の改善を目的として酸化マグネシウムを服用している者にとっては、少なからず気になる報道内容ではないでしょうか。

しかし、厚労省のまとめた副作用報告や上記報道内容については、医療に携わる専門家の間でも疑問の声が上がっているようです。

というのも、酸化マグネシウムも医薬品である以上、副作用のリスクがまったくないわけではないが、用量・用法を適正に守ってさえいれば、これまでの実績(4,500万人以上の患者に処方)からいっても、非常に安全性の高い治療薬として広く利用することができると考えられているからです。

※ 慢性の腎不全患者に対し、長期間多量に投与していると高マグネシウム血症などの症状が現れる可能性はあります。したがって、持病があったり、妊娠中の方にとっては投与の際、注意が必要なのは確かです。

また、今回、報告された死亡例に関しては、酸化マグネシウムを内服していたという事実はあったものの、死因との因果関係が否定できないと言うだけで、酸化マグネシウムが直接の死因原因であるとは断定されていません。

※ 死亡例のうち1例は高マグネシウム血症による心停止というよりも、細菌性の肺血症性ショックによる疑いが強かったとも言われています。

そのため、今回の報道に関しては、便秘薬として利用している酸化マグネシウム服用者に対し、必要以上に不安を煽る結果を招いてしまったようです。



豆知識:酸化マグネシウムを主成分とした市販薬にはどんなものがある !?
大腸壁を直接刺激し、蠕動運動を活発化させることで排便を促す刺激性下剤(センナ、ビザコジル等)とは異なり、酸化マグネシウムを主成分とするような浸透圧性下剤は、腸内に大量の水分を引き込むことで便の硬化を防ぎ柔らかくして便を排出させます。

浸透圧性下剤は、腸への負担(刺激)がないため、腹痛などが起こりにくいだけでなく、習慣性が少ないため、効果が薄れるようなことも少なく、日本国内では医師による処方も多い便秘薬として長年にわたって使われ続けています。

ただし、酸化マグネシウムは口中に独特の不快感が広がるため、人によっては飲みにくいと感じる方も少なくないので、粉末タイプの酸化マグネシウムには抵抗があると言う方は『アストルベン』のような錠剤タイプの酸化マグネシウムを服用してみるのも一法かもしれません。

※ 酸化マグネシウムは安全性の高い医薬品として広く処方されていますが、副作用がまったくないわけではありません。日常的に服用している薬があったり、妊婦や腎不全患者は、一度、医師や薬剤師に相談することをお勧めします。