実践!女性のための美容&美肌雑学
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肝斑(かんぱん)もシミの一種ですが、ひとくちに〝シミ〟と言っても、色々な種類のシミがあり、また、症状によって治療法が異なってきます。

つまり、治療法を誤ると、かえって状態を悪化させてしまうこともある!ということを理解しておかなければなりません。

そこで、肝斑とは、いったいどのような症状の肌トラブルなのか、写真を交えながら、基本的な知識を押えておきましょう。

写真で見分ける!肝斑の症状と特徴

肝斑とは、肌(皮膚)に現れる色素斑(色素が増えることによって生じる色調変化)のことで、【写真①】に見られるようなケースが典型的な症状のひとつです。

そのため、女性であれば、少なからず気になる肌トラブルのひとつかと思われますが、この【写真①】をご覧になった方の中には、肝斑が他のシミと、どこがどう違うのか区別がつかないという方も多いのではないでしょうか。

写真②】に見られるような症状の老人性色素斑や、【写真③】のような雀卵斑(そばかす)であれば、判別しやすいかもしれませんが、肝斑の中には、専門家でも判別が難しいとされるケースもあるため、必ずしも一目見れば誰にでも判別できる!といったシミではないようです。
肝斑の症例写真 老人性色素斑の写真 そばかす写真
肝斑(かんぱん)の特徴
肝斑と他のシミとを見極めるのは、専門家でも難しいことがあると言いましたが、主に次のような特徴が見られるため、あなたの顔に現れたそのシミが、以下の項目に該当するような方は、肝斑を疑ってみる必要がありそうです。
肝斑に見られる主な特徴
チェック30~40代に突入してから、突然、左右対称のシミが現れはじめた…
チェック特に額や頬骨に沿ってシミが現れることが多い…
チェック目の周りにはできていない…
チェックシミの境界がぼやけていて、はっきりしない…
チェック黒子や雀卵斑のような点として見られるシミではなく、面として広がるようなシミに見える…
チェック日、あるいは季節によってシミの濃さが変わる…
チェック経口避妊薬(ピル)の服用中や妊娠中に現れ始めた…
チェック最近、特にストレスを感じることが多く寝不足気味である…
肝斑に見られる主な特徴をいくつか列挙してみましたが、肝斑が現れる原因(メカニズム)については、実はまだよくわかっていないというのが現状のようです。

また、上記に挙げた特徴に該当しない肝斑(例:口周りや首周辺にできる人、境界がはっきりしている…など)や、他のシミと合併して現れている症例も数多く報告されています。

写真④】【写真⑤】でみられるシミも肝斑による症例のひとつですが、このように肝斑にもいろいろなケースがあるので、顔に現れたシミがどうしても気になるという方は、素人目で判断するのではなく、一度、専門医に相談した上で治療に臨んだ方がよさそうです。
症例写真1 症例写真2


コレだけは押える!肝斑治療の基礎知識

前項でも説明したように、シミにも様々な種類【写真④・⑤】があり、肝斑も、そのうちのひとつだということは分かりましたが、一度できてしまった肝斑を治す(消す)ことはできるのか、女性にとっては、むしろそちらの方が重要な問題かもしれません。

そこで、肝斑ができてしまった場合の治療法について少しまとめておきましょう。
肝斑治療の基礎知識
最新の研究や医療技術の進歩により、これまで肝斑には禁忌と考えられてきたレーザー治療も有効だということが分かってきましたが、通常、肝斑治療は内服薬や外用薬を中心としたケアが一般的なようです。

中でも肝斑の治療薬として、医療機関でも広く処方されている内服薬のひとつが〝トラネキサム酸〟です。

※ トラネキサム酸はアミノ酸の一種で、これまでは主に止血剤として利用されてきた医薬品でしたが、肝斑の改善効果があるという報告(1979年)があって以降、肝斑治療薬として使用されています。
肝斑治療に用いられる主な薬品
内服薬 ・トラネキサム酸
・ビタミンC
外用薬 ・レチノイン酸(トレチノイン)
・ハイドロキノン
・ビタミンC誘導体
トラネキサム酸がなぜ肝斑に有効なのかを簡単に説明すると、肝斑の原因のひとつと考えらえている女性ホルモンが関係しています。

というのは、女性ホルモンのバランスが乱れると、その影響で〝プラスミン〟と呼ばれる物質が分泌されますが、このプラスミンがメラノサイトを刺激し、メラニン色素の生成を促しているからです。

そこで、プラスミンの働きを抑制する作用があるトラネキサム酸を摂取すれば、メラニンの生成を抑制することにもつながるため、結果、肝斑治療に効果があるというわけです。

ちなみに、トラネキサム酸は、基本的に皮膚科で処方される医薬品ですが、肝斑改善薬として、近年、第一三共ヘルスケアから『トランシーノ』と呼ばれる内服薬が販売されているので、先に示した【写真①】【写真④】【写真⑤】のような肝斑が気になって仕方がないという方は、薬剤師と相談の上、この市販薬を試してみるのも良いかもしれません。

※ 第1類医薬品に指定されている『トランシーノ』は、省令によるネット販売規制により一時的にネット通販が不可になりましたが、最高裁がこの規制は違法であると判断(2013.1月)したため、現在はネット通販で購入することが可能になっています。



豆知識:肝斑以外に考えられるシミの種類

《シミ = 肝斑》というよりも、シミという大きなグループの中に、肝斑と呼ばれる肌トラブルがあるとイメージすると分かりやすいかもしれません。

つまり、シミには肝斑のほかにも次のような種類があり、中には素人目では判別できないケースもみられます。

しかし、シミの種類によって、治療方法は異なってくるので、症状を悪化させずにシミ取りをしたいと思っている方は、自己流のケアを行う前に、一度、専門医に診てみらうことをお勧めします。
主なシミの種類
老人性色素斑 日光黒子ともよばれ、紫外線の影響が大きいとされるシミ。
雀卵斑 紫外線や女性ホルモンの乱れ、睡眠不足や疲労のほか、遺伝が影響していることも多いとされるシミ。
炎症性色素沈着 ニキビやケガ、化粧品等による炎症後に生じる褐色のシミ。
光線性花弁状色素斑 強い日光を浴び続けることが原因でできるシミのひとつで、比較的、若い世代に多く見られる。
太田母斑 額や目の周辺や鼻を中心に生じる茶褐色~青みを帯びて見えるアザ。生後間もなく現れるものと、思春期にできるものがある。