実践!女性のための美容&美肌雑学
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異所性蒙古斑とは、手足や顔、腹部などに現れる青み(あるいは灰褐色)を帯びたアザの一種です。

通常、乳幼児に見られる蒙古斑は、お尻から下背周辺部に集中していることが多いため、それ以外の部位に出現した蒙古斑ということで、このような医療用語が使われていますが、なんにせよ、異所性蒙古斑は、後々、美容上の問題となるケースも少なくありません。

というのも、子供の成長とともに消えてしまう(あるいは薄くなる)異所性蒙古斑もありますが、色の濃い異所性蒙古斑などは、大人になっても、そのまま残ってしまうことがあるからです。

つまり、症状によっては、何かしらの治療を施さなければ、自然に消えることはない!ということです。

これまで蒙古斑の治療といえば、切除手術や冷凍凝固療法などが試みられてきましたが、リスクが大きい割に十分な効果が得られない(あるいは治療が行えない)といったケースもありました。

ところが、ここ10~20年の間、美容医療に対する需要の高まりがあったために、蒙古斑のようなアザ治療を目的とした医療技術が著しく進歩したため、異所性蒙古斑もレーザーによる治療が可能となりました。

そこで、医療レーザーを用いたレーザー治療は、これまでの治療法と何が違うのか・・・また、副作用はないのか?など、現在、アザ治療の主流になりつつあるレーザー治療の基礎知識についてまとめておきます。

異所性蒙古斑:レーザー治療の効果について

現在、異所性蒙古斑の治療に適していると考えられているレーザーは〝Qスイッチ〟と呼ばれるモードを搭載した医療用レーザーです。

このQスイッチレーザーには、ルビーレーザー、アレキサンドライトレーザー、YAGレーザーといった種類があり、数種類のレーザーを備えている医療機関では、患者の状態によって使い分けているところもあるようですが、治療に用いたレーザーが異なるからと言って、治療効果の面で大きな違いは見られないと言われています。
レーザー治療が有効とされる理由
なぜレーザー光線で異所性蒙古斑を治療することができるのか、非常に気になるところですが、この点に関してはレーザーの性質と蒙古斑ができる仕組みを知ると理解しやすいので、簡単ではありますが、ひとつずつ説明していくことにしましょう。

Qスイッチルビーレーザー画像まず、レーザーですが、レーザー光線には特定の色素にのみ反応し、吸収されるといった性質があるということを押えておいてください。

次に蒙古斑が現れる仕組みですが、そのすべてが解明されているわけではないものの、皮膚色素の元になる〝メラノサイト〟と呼ばれる細胞が深くかかわっていると考えられています。

これはどういうことかというと、通常、表皮メラノサイトで生成されるメラニンは、皮膚の色を決定する一要素として存在しますが、表皮よりも深い真皮層に多数のメラノサイトが存在すると、その部分の皮膚が青みを帯びた色に見えてしまいます。

※ 蒙古斑も黒アザと同じメラニン色素ですが、蒙古斑はメラニンを作る細胞が表皮基底層よりも深い真皮層にあるため、その色は黒色や茶褐色ではなく、灰褐色~青みがかった色となって現れます。

これが蒙古斑の正体です。
~ 皮膚の内部構造 ~
皮膚の構造イメージ
そこで、先に説明したレーザーの特性を利用します。

つまり、特定のレーザー(この場合はルビーやアレキサンドライトレーザーのこと)光線を患部に照射すると、皮膚の中にあるメラニン色素に対してのみ反応するため、周辺の正常な皮膚組織へのダメージを極力抑えながら、アザの元になっているメラニン色素だけを破壊することが出来るわけです。

では、レーザー照射によって破壊され粉々になったメラニンは、その後、どうなるのか…?

比較的、皮膚の浅い層にあるメラニンは徐々に体表へと排出されますが、皮膚の深い層にあったものは、貪食細胞(マクロファージ)と呼ばれる細胞に取り込まれて浄化された後、体外へ排出されると考えられているようです。

このような理由から、異所性蒙古斑はレーザー治療が適していると言われています。



異所性蒙古斑:レーザー治療によるリスク(副作用)

近年、異所性蒙古斑の新たな治療法として、医療機関では、レーザー治療が主流になりつつありますが、100%安全、かつ、効果が期待できる治療法であるかというと、レーザー治療ならではのリスク(副作用)もあるため、治療の際には必ず医師からリスク面の説明を受け、納得した上で治療に臨まなければ、後々、トラブルになることもあるので注意が必要です。

※ 健康保険を取り扱っている医療機関で異所性蒙古斑のレーザー治療を受ける場合は保険が適用されます。(ただし、美容目的の治療は不可!)

参考までに異所性蒙古斑のレーザー治療を受けた場合に起こりうる主なリスク(副作用)やデメリットについてまとめておきます。
レーザー治療による主なリスク・デメリット
チェック治療対象となる蒙古斑の色が濃い(範囲が広い)場合、1~2回程度の照射では、あまり効果が見られない!

・一度に完全に取り除こうとすると、火傷や瘢痕などの新たなトラブルの引き金となる恐れがあるので注意が必要!
・通常、3ヶ月に1回程度のペースで照射するため、蒙古斑の大きさや色によっては年単位の治療期間を要とするケースも…

チェック個人差もあるが、レーザー照射のたびに輪ゴムで弾かれたような痛みを伴う!

・痛みの強さは個人差があり、また、治療部位やレーザーの出力状況などによっても異なってくる…
・塗り麻酔などで痛みを和らげることもできるが、無痛とまではいかない場合が多い…

チェックレーザー照射後は、しっかりと日焼け対策をしないと、かえって色素沈着(シミなど)の原因となる!

チェック治療前に日焼けをしてしまうと、レーザー照射をすることができない(あるいは十分な効果が得られない)!
異所性蒙古斑治療の難しさは、治療をすべきかどうか、その見極めにあるとも言われています。

というのも、乳幼児に現れた蒙古斑の大半は、成長とともに消えてしまう(薄くなる)ケースが多いことから、早い時期に治療を選択してしまうことで、かえって傷跡を残してしまうおそれがあるためです。

しかし、一方で、異所性蒙古斑は、まだ皮膚の薄い幼児期に治療した方が、レーザーが皮膚内に届きやすく、治療効果が高いといった意見もあるので、担当医とよく相談し、治療の有無を決めるようにしてください。

※ 個人差もありますが、10歳前後になっても蒙古斑が薄くなる傾向が見られない場合は、大人になっても消えない可能性が高いようです。