実践!女性のための美容&美肌雑学
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二の腕に【写真①】のようなブツブツが現れる人がいますが、そのブツブツが、いったい何なのかよく分からないという方は意外と多いようです。

ブツブツの症例写真
このブツブツの正体は〝毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)〟と呼ばれる皮膚病の一種で、症状に個人差はあるものの、概ね女性の2人に1人は見られるものですが、病名がどうであれ、二の腕のブツブツが気になる女性にとっては悩みの種でしかありません。

そこで、この毛孔性苔癬とは何なのか・・・その原因を知り、症状を改善するための治療法はあるのかどうかについて少しまとめておきましょう。

二の腕のブツブツ:その原因と基礎知識

毛孔性苔癬ができる仕組み
冒頭でも説明したように、二の腕にできるブツブツの正体は、毛孔性苔癬と呼ばれる皮膚疾患のひとつですが、毛孔性苔癬がどのようにしてできるのか、その仕組みについて簡単に触れておきましょう。
毛穴の出口周辺の角質層が分厚く(肥厚)なってしまったために、角栓と呼ばれる古い角質が開いた毛穴を塞いでしまい、角栓が充満した状態を作り出す。
矢印
固く古くなった角質は、ちょっとやそっとケアしただけでは除去できないため、角質肥厚のままの状態が続く。
矢印
毛穴の奥では細胞の異常反応が起こり、その結果、毛穴の周りが膨らんで(毛穴の中で産毛が絡まっているようなケースも…)盛り上がりはじめ、ブツブツ(ザラザラ)としたものが現れはじめる。
毛孔性苔癬の症状と特徴
ブツブツの症例写真2なぜ、二の腕にブツブツ(毛孔性苔癬)ができるのか・・・

その原因はいまだ解明されていない部分も多いようですが、その症状は肌と同色に近い色もあれば、右記に示した【写真②】のように褐色や赤みを帯びた色をもって現れるほか、主に次のような特徴があると考えられています。

いずれにせよ、二の腕に現れたブツブツが毛孔性苔癬であるならば、健康上、問題になるケースは少ないので、美容上、気になる!といった理由でもなければ、特に治療しなければならないといった皮膚疾患ではありません。
毛孔性苔癬の主な特徴
チェック男性よりも、圧倒的に女性に多く見られる(2人に1人程度)!
チェック出生時時になくても、小児~思春期に現れはじめる(近年は30~40代に入ってから現れる女性も増えているとか…)!
チェック遺伝的な要素が強い(両親のどちらかに症状が見られた場合は、子どもに遺伝する率が高くなる傾向あり)!
チェック歳を取る(概ね40~50代前後)と、次第に症状が落ち着く(あるいは消えてなくなる)人もいる!
チェック稀に痒みなどを伴う患者もいるが、ほとんどの症例で痛みや痒みなどの自覚症状はない!
チェック二の腕のほか、肩や背中、臀部、太ももなどに現れるケースもある!

二の腕のブツブツ対策【治療 編】

二の腕に現れたブツブツが、毛孔性苔癬であると分かった場合には、特にこれといって治療する必要はありませんが、毛孔性苔癬は思春期に入った頃になるとできやすくなるといった特徴がみられるため、年頃の女性にとっては、ブツブツが気になって仕方がない!と深刻に悩んでいる方もいます。

したがって、美容上、気になって着たい服が着れないといった悩みを抱えている場合には、治療するという選択肢もありますが、従来から広く行われている治療法では、思ったほどの効果は期待できないといった不満の声も聞こえてきます。
従来から行われている主な治療法
サリチル酸ワセリン 外用薬として使用。1日数回、薬剤を患部に塗布する。
尿素配合軟膏
ビタミンA軟膏
ビタミンA 毛孔性苔癬はビタミンA代謝異常も影響しているのではないかと考えられていることから、内服療法として用いられることがある。
ケミカルピーリング 化学薬品を使って古くなった角質を除去する。【下記:豆知識参考】
そのため、健康上問題のない毛孔性苔癬の治療に関しては、消極的なクリニックもありますが、近年、従来の治療方法とは異なる方法で毛孔性苔癬の治療を試み、一定の改善効果を挙げているクリニックなどもあるようです。

そこで、二の腕のブツブツの改善効果が期待できるとされる最新の治療方法を2つほど紹介しておきましょう。
ダーマローラー治療

毛孔性苔癬の改善にも効果が期待できるとして、近年、注目されている治療法がダーマローラー治療です。特殊な極細の医療用ステンレス針がセッティングされた専用ローラーを肌で転がすことにより、目には見えない小さな穴を無数に開け、毛孔(毛穴)に詰まった角化部分を取り除くことができると考えられているようです。症状によっては複数回の治療が必要になるようですが、従来の治療法に比べると改善効果が期待できるとして、美容皮膚科などで治療法のひとつとして導入するクリニックが増えています。

フラクセルレーザー治療

目には見えないレーザ光線を患部に照射することによって、皮膚表面に対する治療だけでなく、皮下のコラーゲン生成力をアップさせ、肌のターンオーバーの促進を試みます。ダーマローラー治療と同様、複数回の治療が必要とされますが、従来の治療法に比べると短期間で高い改善効果が期待できると考えられています。


豆知識:ケミカルピーリングとは?

ケミカルピーリングとは、皮膚の表面に特殊な薬剤(サリチル酸など)を塗布することで、表皮や古くなった角質、あるいは毛穴に詰まった老廃物等を酸で溶かして肌の再生を促す治療法です。

ケミカルピーリング治療で用いる薬品は複数ありますが、患部の症状や患者の肌質に合わせて、最も効果的で安全な酸の種類・濃度・塗布時間を選択することが、とても重要になってきます。

使用する酸の中には、非常に刺激の強い薬品もあることから、ケミカルピーリングは医療行為として医師の処方が必要であり、医療機関でしか行うことが認められていません。

したがって、ケミカルピーリングをウリにした市販製品やエステサロンが行っているような治療法では、濃度の低い酸が使用されているため、医療機関ほどの効果は期待できないと理解した上で利用すべきでしょう。

なお、ケミカルピーリングは、半ば強制的に肌の再生を促す治療法なので、ピーリング後は、一時的に肌の保湿力が低下し、敏感肌や乾燥肌になりやすい状態にあります。

そのため、紫外線対策はもちろんのこと、十分なケアを施さなければ、かえって新たな肌トラブルを引き起こす恐れもあるので注意が必要です。