実践!女性のための美容&美肌雑学
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近年、ダーマローラー療法による美肌治療を行うクリニックが増えていますが、その仕組みやリスクについて、あまりよく理解されていない方も多いようです。

そこで、ダーマローラー療法には、どんな効果が期待でき、また、どのような危険性が考えられるのか・・・

後々、後悔しないためにも、コレだけは押えておきたい基礎知識についてまとめておきます。




コレだけは押える!ダーマローラー療法の仕組みと効果

ダーマローラー画像使用するメーカーの製品によって異なってきますが、ダーマローラー療法で用いられる医療用器具は、概ね【写真①】のような形状をしています。

見た目は、掃除道具のコロコロクリーナーのようにも見えますが、ローラー部分に注目してみると【写真②】のように、一面、無数の針に覆われていることが分かります。

このローラー一面に髪の毛よりも細い針がついているのがダーマローラーの特徴であり、この特殊なローラーを肌の上で転がすことによって、様々な美容効果が期待できると考えられているようです。

※補足:ペン型のニューダーマローラー(肌に対して針が垂直に入っていくため従来機よりもダメージが少ない)も開発されたとか…

ローラー拡大画像ニューダーマローラーFNSは、従来のダーマローラーと比べて針が斜めに入ることで起こるスクラッチ(引っかき傷)がなく、垂直方向に入っていくため肌へのダメージが少ないのが特長です。

また、従来が手動での治療に対し、ニューダーマローラーFNSは電動での治療なので、肌への圧が一定で治療時の出血が少なく、治療後の赤みも激減しダウンタイムが短いことも特長のひとつです。
ダーマローラー療法の仕組み

針に覆われたローラーを肌表面で転がすことにより、表皮~真皮(使用する針の長さによって深さは異なる)に無数の小さな穴を開けていく。
矢印
すると、この刺傷に対し、人が本来持っている皮膚細胞の治療反応が起こり、細胞の成長や傷の回復を早めようとする働きを持った様々な成長因子が分泌される(コラーゲンの自然生成が促される)。
矢印
真皮層に生じた傷が治癒する過程において、真皮の主成分であるコラーゲンが増殖し、肌に潤いを与え、皮膚のハリや弾力性が高まり、衰えた皮膚が改善する。※ 真皮の約7割を形成しているとされるコラーゲン線維が減少すると肌のハリや弾力が失われる。
なお、ダーマローラーを転がして皮膚に無数の穴を開けた際、薬剤を塗布することで、様々な美容成分を肌の内部に無駄なく直接浸透させるケアを同時に行っているクリニックもあります。

いずれにせよ、ダーマローラー療法とは、本来、人がもっている傷を治そうとする自然治癒(組織再生)力を利用して美肌作りを試みる治療法といえそうです。
ダーマローラー療法が有効とされる肌トラブルとは?
治療したい肌トラブルの内容や肌の状態によって、最適なローラー部分の針の長さは異なってくるようですが、ダーマローラー療法で、改善効果が期待できる肌トラブルには、主に次のようなものが挙げられるようです。
ダーマローラーの効果が期待できる肌トラブル
チェックニキビ跡チェック色素沈着チェックたるみチェック加齢によるシミチェック毛穴の開きチェック妊娠線
チェック加齢によるシワチェック傷痕チェックくすみチェックセルライトチェック肉割れ線 …など



ダーマローラー療法で起こりうるリスク(危険性)

従来から行われているレーザーフェイシャル【下記:豆知識参考】やケミカルピーリングなどの美肌治療に比べると、ダーマローラー療法は、肌への負担や副作用のリスクが少ないと言われています。

また、体質(光過敏症など)により、従来の治療法が禁忌とされていた方でも、ダーマローラー療法であれば行えるといったケースもあるようで、新たなアンチエイジング治療として、注目している専門クリニックも増えているようです。

しかし、ダーマローラー療法にもリスクはあり、以下に示すようなデメリットや危険性があるということを理解しておきましょう。
ダーマローラー療法で起こりうる主なリスク
チェック針が長いほど、肌表面に線状の傷跡を残してしまう恐れがあり、ダウンタイムも長くなる(出血や腫れ、赤みも大)!
チェック通常、麻酔クリームを塗布した上で治療を行うため、痛みは緩和されると言われているが、無痛になるわけではない!
チェック治療後は、赤みや腫れ(場合によっては出血)がしばらく続く(使用した針の長さや個人差はあるが数時間~数日)!
チェック治療したい肌トラブルの状態によっては複数回の治療が必要になる!
チェック治療後は十分な保湿と日焼け対策を行わないと、新たな肌トラブル(シミなど)を招く恐れがある!
また、意外と気付きにくい点ではありますが、ダーマローラー療法では針のついたローラーを直接肌に密着させ、皮膚に小さな穴を開けるという行為が生じます。

そのため、治療そのもの自体に問題はなくとも、ひとつのローラーを複数の患者で使い回ししていたり、消毒、滅菌対策を行っていない不衛生なローラーを使っていると感染症などを起こすリスクが高まります。

※ 感染症などのリスクを避けるためには、ローラーは使い回しせずに1人1個、かつ、使用後は必ず洗浄、消毒、滅菌を行うことが必要です。

そのため、ダーマローラー療法を考えている方は、衛生面も万全な信頼のおけるクリニックで治療を受けることが大切です。
香港消費者委員会 ダーマローラー療法の危険性を警告

香港消費者委員会には2007年12月以降、ダーマローラー療法に対する43件の苦情が寄せられている。施術後に痛みや炎症など、肌のトラブルを起こしたケースも10件以上あるという。

同委員会は、滅菌が不十分なままローラー針が複数の患者に繰り返し利用された場合、感染症の媒体となる可能性を指摘。エイズウイルス(HIV)や肝炎の感染が広がる恐れを示している。また、専門知識を欠く施術者による治療が、肌トラブルを招く原因となるとしている。

女優のジェニファー・アニストンやアンジェリーナ・ジョリーも取り入れているとされるダーマローラー療法。しかし香港消費者委員会は、その危険性を熟慮したうえで施術の是非を検討するよう呼びかけている。また、自宅で行うセルフケア製品の購入は控えるよう求めている。



豆知識:レーザーフェイシャル治療ってなに !?

レーザーフェイシャルとは、レーザー光を用いて、ニキビ跡やシミ、シワといった肌トラブルを改善するスキンケア治療です。

現在のレーザーフェイシャル機器は、主にロングパルスアレキサンドライトレーザーを用いるのが主流のようですが、このレーザー光は低出力でありながら、皮膚の深部組織にまで作用させることが可能であるといった特徴をもっています。

そのため、従来のレーザー光に比べ、ダウンタイムやトラブル(患部が赤みを帯びたり、かさぶたになったりするなど)が少ない治療法だと言われています。

また、このレーザー光は真皮層の活性化を促すと同時に、メラニン色素に反応させることができるため、シミやそばかすを徐々に薄くするなど、美白対策にも一定の効果が期待できるようです。
主な効果
シミ、雀斑、くすみ シミなどのもとであるメラニン色素にレーザー光が反応(熱処理)、照射を繰り返すことで徐々に薄くなる。
シワ、たるみ レーザー光が肌の新陳代謝を活性化させ真皮層のコラーゲン生産を促し、内部から肌のハリを改善する。
ニキビ、にきび跡 皮脂腺の過剰な働きを抑制するとともに熱による殺菌効果で〝にきび〟のもととなるアクネ菌を除去する。
赤ら顔 レーザー光が拡張した毛細血管を効果的に熱処理する。
その他 毛穴の開きや黒ずみなどにも一定の改善効果が期待できる。