実践!女性のための美容&美肌雑学
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ほくろを除去する治療法といえば、近年は医療機関で行うレーザー治療※1が主流ですが、わざわざ専門クリニックに行かなくても、自宅で簡単にほくろ取りができるとして注目を集めているクリームタイプ※2のほくろ除去製品があります。

※1:ほくろの状態や大きさによっては、レーザー治療が行えないケースもあります(その場合は、メスを使って切除)。※2:もぐさを使った民間療法もありますが、もぐさ療法については、ほくろはもぐさで取れる !? のページをご覧ください。

しかし、自己処理を目的としたほくろ除去製品は、使い方を誤ると皮膚に損傷を与えてしまうリスクがあるため、その点を十分に理解しておくことが大切です。

そこで、自己処理を目的としたほくろ除去クリームに関する基礎知識について少しまとめておきましょう。
カソーダを使ったホクロ除去も
あるようだが効果は…!?

コレだけは押える!ほくろ除去クリームの基礎知識

現在、日本国内において、医薬品として承認を受けたほくろ除去製品はひとつもありません。

つまり、自宅処理用のほくろ除去クリームは国内では販売されていないので、海外で販売されている製品を現地購入するか、あるいは個人輸入代行業者を介して入手するなどの方法(どちらかというと後者の入手方法が現実的ですが…)が必要であるということを、まずは理解しておきましょう。

その点を踏まえた上で、ほくろ除去クリームについて話を進めていきます。
ほくろ除去クリームの種類
海外で販売されているほくろ除去クリームには、いくつか種類があるようですが、比較的、有名なものが下記に示す2製品でしょう。
WMV(ワート&モールバニッシュ)クリーム 漢方クリーム
価格 … 10,000円程度 価格 … 30,000円程度(3点セット)
製品に含まれる自然の植物エキス(天然ハーブ)でイボ、ホクロ等の異常組織細胞を焼灼する。患部を消毒した後、少量のクリームを塗ったら20分ほど放置し水で洗い流す。最終的にはカサブタになって乾燥し、1~3週間前後で取れる…らしい。※ ほくろの形状により使用方法は若干異なる! 台湾での民間療法のひとつ。クリームを少量取り、患部(ほくろ)の上に塗布する。ホクロの大きさ、形状、場所などにもよるが、概ね1~2週間程で「かさぶた」状態になりほくろが取れる…らしい。
ワート&モールバニッシュ アトリエ詩絵里
医療レーザーを使った最新治療とは異なり、ほくろ除去クリームは原始的な処理方法ですが、これらの方法でほくろが取れたとする口コミも少なからず見受けられるので、あらゆるほくろに対して効果があるとはいかないまでも、ほくろの大きさや形状によっては一定の成果が見られるようです。

しかし、ほくろ除去クリームを使った自己処理には、次項で説明するような問題点やリスクが懸念されているということも理解しておくべきでしょう。



知らないと後悔する !? ほくろ除去クリームの問題点

自宅で簡単に気になるほくろが取れるのであれば、確かにわざわざ専門の医療機関にまで足を運んで治療を受ける必要はないようにも思われますが、ほくろ除去クリームを使った自己処理には、主に次に挙げるような問題点があるということも忘れないで下さい。
ほくろ除去クリームの問題点(リスク)
懸念事項①:誤った使用方法による肌トラブル…
専用のクリームを使ってほくろを除去するということ、クリーム塗布後の皮膚にカサブタが生じることなどを踏まえると、皮膚組織を腐食させる強い成分が含まれていると考えられるが、現在の医療技術でホクロ組織のみに反応するような成分が開発されているとは思われない。つまり、ホクロ以外の皮膚組織にクリームが付着したり、用量を間違えると、クリームに含まれる成分によって火傷や出血などの損傷を肌に与える危険性がある。事実、国民生活センターにも同様のトラブルが報告されており、自己処理の危険性について資料を公表し、情報提供を行っている。

【事例】ネットでホクロ取りクリームを見つけ、個人輸入代行業者から入手した。クリームをつけた部分がケロイド状のやけどとなりいまだに治らない。台湾の漢方薬で、現地では民間療法とのこと。個人輸入代行業者のHPではクリームを塗るだけで簡単に取れるとあったがあとが残った。少し薄くなったホクロもあるが肩などはケロイド状になっている。1 年半経っても改善しないので店に苦情を言うと、体質や個人差であり治らないだろうとのこと。皮膚科で治療を受けているが完全には消えないかもと言われた。

【事例】通販雑誌に同封されていたチラシを見て購入した、ホクロ取りクリームを使用したところ、皮膚が化膿し、病院に通院中である。チラシには「世界で初めての発明で1 週間で取れる」と書いてあったが、説明通り顔のホクロをやすりで削りクリームを塗ったところ、その部分が化膿し穴ができた。皮膚科で、皮膚細胞が死んでいるので治るには1年以上かかり皮膚の再生は難しいと言われた。チラシを同封してきた通販会社に苦情を申し出たが、商品は個人輸入代行会社を通じて、直接米国から購入しているので通販会社では対応できないと言われた。

[独立行政法人 国民生活センター 報道発表資料より一部抜粋]
懸念事項②:悪性腫瘍の可能性…
メラノーマ画像意外と知られていないが、一見、良性のほくろに見えても、実はメラノーマ(悪性黒色腫)と呼ばれる悪性腫瘍だったというケースが稀にある。メラノーマは皮膚がんの一種で、非常にたちが悪く、そのまま放置していると症状によっては命に関わってくるほど悪性度が高いが、外見が良性のほくろと見分けのつかないケースもあり、自己判断・自己処理による見過ごしが懸念される。専門クリニックでも除去したいほくろに悪性の疑いがある場合は、病理検査が行えないレーザー治療は行わず、切除手術が選択される。
懸念事項③:除去できる仕組みや成分がハッキリしない…
レーザー治療では、ほくろの元になっているメラニン色素に反応するレーザー光線を照射することで破壊するという仕組みによりほくろを除去するが、クリームを使ったほくろ除去処理に関しては、その仕組みや成分について明確に説明しているサイトが少なく、治療効果や安全性に不安が残る。
ほくろの大半は良性なので、気にならなければ特に治療してまで除去する必要はありませんが、美容上(顔に大きなほくろがある…など)、気になるという方の気持ちも分からなくはありません。

しかし、ひとくちに〝ほくろ〟といっても、その形状や深さは様々であり、海外製のほくろ除去クリームなどが必ずしも効果があるとは限りません。

また、上記に挙げたようなリスクや問題点があるということ、そして何よりクリームを使った処理法は〝自己責任〟であるということを十分に理解し、少しでも不安を感じるような方は、無用な肌トラブルを回避する意味でも、信頼のおける専門クリニックで治療を受けることをお勧めします。